登鸛鶴樓 王之渙
dēng guàn què lóu Wáng zhī huàn
白日依山盡 Bái rì yī shān jǐn
黃河入海流 Huáng hé rù hǎi liú
欲窮千里目 Yù qióng qiān lǐ mù
更上一層樓 Gèng shàng yī céng lóu
白日 山に依って盡き
黄河 海に入って流る
千里の目を 窮めんと欲して
更に一層 楼を上る
白日:青山 白と青 太陽と山
黄河:海 黄と碧 河と海
と同時に
対句としての対照は
白日:黄河 山:海 依:入 尽:流
窮目:上楼 千里:一層
太陽は永遠の輝きを山の端で ようやく薄れさせる
黄河は滔々と海に入っても流れつづける
天地のこのありさまを一望のもとにしようと
わたしはさらに一層 この楼をのぼる
気宇壮大な天地をわしづかみにするような詩句で
雄渾に楼閣からの俯瞰経験を表現している。